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NISAで何を買うか迷っている人へ——つみたて・成長投資枠、同じオルカン1本で全然OK

50代からはじめる投資

⚠️ 本記事は筆者の個人的な経験・考えに基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。

「NISAを始めたいけど、何を買えばいいかわからない」

「つみたて投資枠と成長投資枠、それぞれ別のものを買わないといけないの?」

この疑問、私もはじめはそう思っていました。でも答えはとてもシンプルです。両方とも同じもの——「オルカン」1本で全然OKです。

この記事でわかること

  • つみたて投資枠と成長投資枠のちがい
  • なぜ両方オルカンで大丈夫なのか
  • オルカンとは何か(選ばれる理由)
  • 迷ったときの「最強シンプル戦略」

そもそも投資信託とは?——はじめての方へ

NISAで買う商品のほとんどは投資信託です。まずこれが何かを知っておくと、商品選びがぐっとわかりやすくなります。

投資信託=みんなのお金をまとめて、プロが運用する金融商品

たとえるなら「共同購入」のイメージです。一人では買えないような世界中の株式を、大勢の投資家がお金を出し合ってまとめて購入し、運用します。

  • 少額から始められる:100円から購入できるものも
  • 分散投資が自動でできる:1本買うだけで何百・何千もの企業に投資できる
  • 専門知識が不要:自分で株を選ぶ必要がない

NISAの「つみたて投資枠」で買えるのは、金融庁が長期投資に適していると認めた投資信託・ETFのみに絞られています。そのためオルカンやS&P500のような低コストのインデックスファンドが自然と中心になります。


新NISAのふたつの枠——おさらい

つみたて投資枠 成長投資枠
年間上限 120万円 240万円
合計上限 年間360万円(生涯1,800万円)
買えるもの 金融庁が厳選した投資信託 投資信託・ETF・個別株など
積立方法 定期積立のみ 一括・積立どちらも可

名前が違うと「別々のものを買わなければ」と思いがちですが、同じファンドを両方の枠で購入してもまったく問題ありません


オルカンとは?——1本で全世界に投資

「オルカン」とはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称です。三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、日本・米国・新興国など全世界約3,000社以上に自動的に分散投資できます。

オルカンが選ばれる3つの理由

  • 超低コスト:信託報酬 年0.05775%(業界最低水準)
  • 最大限の分散:1本で全世界に投資、特定の国・企業に集中しない
  • ほったらかしOK:自動でリバランスされるので手間ゼロ

山崎元・水瀬ケンイチ著「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」でも、個人投資家には低コストの全世界インデックスへの長期積立が最適と繰り返し説かれています。

両学長著「改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学」でも、難しい銘柄選びは不要でインデックスファンドへの積立が普通の人に最適と紹介されています。


つみたて投資枠も成長投資枠も——同じオルカンでいい理由

「分けなきゃダメ?」——答えはNOです

成長投資枠は「株や高リスク商品を買うための枠」と思われがちですが、インデックス投資信託も購入できます。つみたて投資枠で承認されているオルカンは成長投資枠でも買えます。

無理に成長投資枠で別の商品を買う必要はまったくありません。

同じオルカンを両枠で買うメリット

  • 管理がシンプル:ポートフォリオが1本なので確認も判断も楽
  • 迷いがなくなる:「成長投資枠で何を買うか」で悩まなくていい
  • 非課税枠を最大活用:年360万円をまるごとオルカンに充てられる
  • 感情に振り回されない:商品が少ないほど余計な売買をしなくて済む

私の実践——両枠ともオルカン1本

私自身も、つみたて投資枠・成長投資枠ともにオルカン1本で運用しています。

私のNISA設定(2026年)

  • つみたて投資枠:月10万円 × 12ヶ月 = 年120万円(オルカン)
  • 成長投資枠:余裕のある月に追加購入(オルカン)
  • 証券会社:楽天証券
  • ファンド:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本のみ

「もっと増やせる商品があるんじゃないか」と思う気持ちもよくわかります。でも「ほったらかし投資術」の言葉どおり、余計なことをしないのが個人投資家の最強戦略だと実感しています。


S&P500ってなに?オルカンとどう違う?初心者向け解説

NISAを調べると必ず出てくる「S&P500」。オルカンと並んでよく比較される人気ファンドです。どちらを選ぶか迷ったとき、まずは両方の「どこに投資しているか」を知ると判断しやすくなります。

S&P500とは

S&P500は、アメリカの主要企業500社で構成された株価指数に連動するインデックスファンドです。

  • 投資先:米国のみ(アップル・マイクロソフト・エヌビディアなど)
  • 代表ファンド:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 信託報酬:年0.09372%(超低コスト)
  • 特徴:過去20年以上、高いリターンを出してきた実績

オルカン vs S&P500 比較表

オルカン
eMAXIS Slim 全世界株式
S&P500
eMAXIS Slim 米国株式
投資対象 全世界約3,000社
(日本・米国・新興国など)
米国主要500社のみ
分散度 ◎ 世界全体に分散 △ 米国集中
信託報酬 年0.05775% 年0.09372%
過去リターン ◯ 安定して高い ◎ 過去20年は特に高い
米国が不調のとき 他の国がカバー そのまま下がる
こんな人に向いている 分散重視・ほったらかし派 米国経済の成長を信じる人

どちらを選んでも「正解」です

S&P500は過去の実績が非常に高く、人気も高いです。ただし「米国だけ」への集中リスクがあります。オルカンはその米国も含みつつ、全世界に分散されているので「どこが伸びても乗れる」設計です。迷ったときはオルカンから始めるのが、最もシンプルで後悔しにくい選択です。


よくある疑問——Q&A

Q. S&P500じゃなくてオルカンでいいの?

A. どちらも優れた選択肢です。S&P500は米国株式のみ、オルカンは全世界分散。「米国だけに集中したくない」ならオルカンのほうがリスク分散の観点で安心です。

Q. 成長投資枠は個別株を買ったほうが得じゃないの?

A. 個別株は当たれば大きいですが、外れると大きく損します。「ほったらかし投資術」では、プロでも市場平均に勝つことは難しいと示されています。インデックスを地道に積み立てる方が、長期では有利になるケースが多いです。

Q. 途中で変えてもいい?

A. NISAは売却後に非課税枠が翌年復活します。ただし、頻繁に売買するほど手数料や機会損失が増えます。基本は「買ったら放置」がベストです。


投資で成果を出す3原則:長期・分散・低コスト

NISAで何を買うかと同じくらい大切なのが、どう持ち続けるかです。投資の世界で長く語り継がれている原則がこの3つです。

  • 長期:15〜20年以上の時間軸で運用する。短期の値動きに振り回されない
  • 分散:1つの会社・国に集中せず、世界中に広く分ける(オルカンはこれを自動でやってくれる)
  • 低コスト(信託報酬):毎年かかる手数料を最小限に。0.1%の差が20年で大きな差になる

信託報酬とは?——初心者向け解説

信託報酬とは、投資信託を保有している間、毎年自動的に差し引かれる運用手数料です。購入時にかかる手数料(購入手数料)とは違い、残高に対して毎日少しずつ引かれているため、気づきにくいコストです。

具体例で考える(100万円を運用した場合)

  • オルカン(信託報酬 年0.05775%)→ 年間約578円のコスト
  • S&P500(信託報酬 年0.09372%)→ 年間約937円のコスト
  • アクティブファンド(信託報酬 年1〜2%)→ 年間1万〜2万円のコスト
  • 同じ運用成果でも、20年間で数十万〜100万円以上の差になることも

インデックスファンドが長期投資に向いている理由のひとつが、この信託報酬の低さです。オルカンやS&P500は業界最低水準のコストで運用でき、長期になればなるほど、低コストファンドの優位性は大きくなります

※ 信託報酬以外にも「売買委託手数料」などの隠れコストがあります。実際の総コスト(実質コスト)は、交付目論見書(購入前に必ず交付される書類)または運用報告書(年1〜2回発行)で確認できます。

短期売買はしない——少し下がっても離脱しないこと

株価が下がると「早く売らなければ」と焦りたくなります。でも、売ったり買ったりを繰り返す短期トレードは、個人投資家にとって不利なゲームです。

「ほったらかし投資術」でも強調されているのが、「市場から離脱しないこと」が最大のリスク管理という考え方。少しの下落で売ってしまうと、その後の回復を取り逃がします。

ドルコスト平均法で淡々と積み立てる

つみたてNISAの最大の強みは、毎月定額を自動で積み立てるドルコスト平均法を自然と実践できることです。

  • 価格が高いときは少ない口数を購入
  • 価格が低いときは多い口数を購入
  • → 長期では平均購入単価が下がり、リターンが安定しやすくなる

「相場が下がった=安く買えるチャンス」と考えて、積立を止めないことが重要です。感情を挟まず、淡々と続けるのが正解です。

15〜20年の長期戦略として考える

50代からNISAを始めた場合、65〜70歳の老後資金として使う想定で15〜20年の運用期間が取れます。歴史的なデータでは、全世界株式インデックスを15年以上保有するとマイナスになった期間はほぼないとされています。時間こそが最大の味方です。


まとめ

  • つみたて投資枠・成長投資枠、どちらもオルカン1本でOK
  • オルカンは全世界分散・超低コスト・ほったらかしできる最強候補
  • 成長投資枠で無理に別商品を買う必要はない
  • シンプルにするほど、迷いがなくなり長続きする
  • 「余計なことをしない」が個人投資家の最強戦略

参考文献

  • 山崎元・水瀬ケンイチ著「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」(朝日新書、2022年)
  • 両学長著「改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学」(朝日新聞出版、2025年)

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